自分なりの投資戦略
自分なりの投資戦略について
Twitter株クラ界隈では色んな投資戦略が語られていますよね。
個別メイン、ETFメイン、一括投資、積み立て投資、長期保有、トレード、信用、FX…
どれもメリットとデメリットがありますが、共通するのは「適切に行えば利益を得られるが、不適切に行えば損失を被る」という点。
当たり前と言えば当たり前ですが、投資を始めた頃の私はこのことを理解しておらず、トレードで得られる利回りや一発でかませる利益の大きさに囚われていました。
では、私がどのように囚われていたのか?投資を始めたての頃(現在進行形)、私はミネルヴィニ氏に憧れてトレードで財を為そうとしていました。月の利益が10%出せれば1年で3倍の利益も夢ではない、などの絵空事を思い描いてはチャート研究や酒田罫線法の分析に力を入れていたのです。
しかしすぐに資金力、資本力、英語力の壁に突き当たりました。まず入金力がゴミなので積み立てNISAで投資可能枠の殆どが埋まってしまいます。さらに、そもそも投資開始当時の資本が70万円と少なく、日本株を単元で扱うにはあまりにも心許ない。数回トレードにチャレンジしたものの1単元程度ではまともに利確損切りが出来るはずもなく、狼狽売りと薄利の利確を繰り返して4万円ほど溶かしてしまいました。
日本株で負けたのは単元が揃えられなかったのが原因だと考えて今度は1株単位で可能な米国株トレードにチャレンジしたのですが、今度は英語力の無さが露呈。日本株なら詳細なレポートなどを読んで銘柄についての造詣を深めることができるのですが、米国株はチャートくらいしかろくに見ることができない。当然ろくに根拠も無いふわっふわな判断で行うトレードが上手く行く筈もなく、微益は出たものの手数料と為替に消えてトータルではマイナスでした。
これらの結果を踏まえて自分に足りないものを整理し
・個別銘柄、株式についての知識不足
・根本的な資金不足
・株式市場での経験値不足
の3つが主な要因であると結論付けました。
そしてこれらを解決できる方法を模索していき
・米国株インデックスをコアに据え
・米国株インデックスの配当金を使いネオモバで日本株のS株再投資
というドル円両輪の長期的な戦略を築くことにしたのです。
米国株インデックス投資はS&P500やNASDAQ等の指数を基準としたり、VIGやVTIのような特定のセクターないし地域全体を対象にしたりして投資を行うもので、個別銘柄の知識が浅くてもそれなりに根拠を持って保有できます。(明らかに語弊がある言い方ですが、個別よりは分散が効いて買いやすいという意味で取って頂けると幸いです)
また、米国株インデックスETFなら1株単位で売買でき、価格もVOOで400$前後と資金が足りなくても日本のS株と違ってリアルタイムでの取り回しが可能です。
そして、分散の効いた投資によりリスクを低減し市場から撤退してしまう可能性も低くすることができます。市場の波をサーフボードという個別株に乗って迎えるのか、米国株インデックスという大船に乗って迎えるのかでかなり違うという判断ですね。
米国株インデックスへの投資は前述の懸念を綺麗に払拭してくれました。ETFについても勉強し、VOO、QQQ、VIGといった優良ETFをメインに保有するようになりました。
ところで、インデックスに投資して配当を貰っていくうちに
・10ドル程度の配当貰っても米国株では再投資する先が無い
・複利効果をもっと感じたい
・税金が10%余計に引かれているのが気になる
という不満点が出てきました。
特に再投資先が無いというのは結構なストレスでした。10ドル程度の僅かな余力を持て余すくらいなら…と予定を超えて数百ドルの資金を投入し、購買欲を満たすためにETFや個別株を買い漁るというような暴挙に出ることがしばしばありました。
そんな中でTwitterでポイ活、ネオモバという単語を目にし、S株買付にTポイントが使えるということを知ってネオモバに口座を開いてみることにしました。
米国株の配当金を投じるのに都合が良く、購買欲も満たせるということでネオモバは今の自分に適していると感じたからです。
ついでにTポイントの付くクレジットカードを作ったり、それに合わせて不要な出費を削減したりと株式投資とは関係ない所でも収支を改善していきました。
ネオモバで買い付ける日本株として選んだのは
【伊藤忠 8001】
選んだ理由はただ一つ。大学でとても優秀だった友人がここを受けてお祈りされていたからです。こんなに優秀な人が落とされるなんてよほど凄い企業なんだろうな、という浅薄な発想からではありましたがこの銘柄を買い付けることにしました。
ところでこの伊藤忠
チャート見ていだたければ分かりますが、実は伊藤忠ってS&P500なんですよ(錯乱)
配当は2.8%前後と配当株としても十分で、日本株なので配当に為替リスクや二重課税の心配も無い。チャートを見ればリーマンショック、コロナショックを大きく乗り越えて行く力強い右肩上がりの成長株とも言えます。そして伊藤忠が商社特有の多角的事業を経営していることを鑑みればこれはまさに複数のセクターを寄せ集めたインデックス。伊藤忠は高配当成長ETFだったんですね。チャート見る限りでは高配当ETFのVYMより優れているのではないでしょうか?
株価がお手頃かつ仕手株としておもちゃにされない程度の出来高を伴っているという点も伊藤忠の魅力です。
米国株インデックスからの配当金はせいぜい1回あたり数千円程度で再投資するには心許ない額。でも伊藤忠のS株買付ならこの額にポイ活で稼いだポイントを足すことでだいぶ買付のハードルは下がります。
そして伊藤忠自身も結構な配当金を出す銘柄なので、VOOやVIGといったキャピタルとインカム双方を期待できるETFと伊藤忠の性質が噛み合う(?)わけです。米国株ETFからの配当金を円転する際の為替コストや為替リスクはあるものの、配当が株になりさらに配当を生む構造はワクワクするものがあります。
突然伊藤忠の回し者みたいになってしまいましたが、とにかく自分の投資方針にクリティカルだったんです。調べてみるとあの本家本元のバフェットのお墨付き。まだこの選択が良いか悪いかは分かりませんが、現時点では初手で伊藤忠引けて運が良かったと思ってます。
このようにして、自身の欠点を補いつつ欲望をコントロールできる投資の戦略が定まり現在に至るんですね。特にネオモバではポイントと配当分を取得原価から控除する不正会計を行い不当に取得価額が低くなるように配当管理アプリに記録しています。仮に暴落しても狼狽売りせずに済むようにという自己暗示程度のものですが…
以上、自分の投資戦略の成り立ちについてでした。本当はこの間にレイ・ダリオのオールシーズンズポートフォリオを模倣しようとして挫折したりしてたのですがそこは割愛。
この間の調整で米国株を狼狽売りしちゃいましたが、PFを整理し気を新たに上記の戦略で長期投資に臨んでいこうと思います。
まあすぐ心変わりするかも知れないけど…